はじめに
9月。夏休みも終わり、センターの願書受付が始まった頃でしょうか。私は1週間後から始まる学部生活を楽しみに(怯えながら)待っているところです笑。今回は、現役合格した私のセンター試験の体験談を書こうと思います。受験生の方々は不安な時期でしょうが、この記事が少しでも支えになればいいなと思います。
目次
筆者の紹介
高2の終わりに東大理系志望に決める。高3夏休みの東大模試では物理7点、偏差値39で総合評価も理1、C判定。(ちなみにこの時、数学でちょっと前にやったような問題がそのまま出て、丸々20点をゲットして偏差値70を取るという幸運に恵まれている。恵まれているのに総合評価はこれ( ; ; )) 秋の模試でも理1、D判定。12月の駿台センター模試成績は英語150、国語140、数学170、倫理政経40、化学85、物理70で総合600点台。そこから1ヶ月、センター本番まで英語と倫理政経を重点的にやった。センター本番は英語200点、物理100点、倫理政経89点で総合点は805点。センター後からは英語と物理を徹底的に勉強。合格最低点より20点ほど上で東大理科2類に合格。一年半の一般教養期間を経て薬学部へ内定。
英語の実力
英語自体、中高一貫校でまともに勉強しなかったのでやばい状況でした。塾に通っててても真面目にやらないと実力のつかない英語ですが、高2の時とか面倒臭くて英語は塾行ってませんでした。それでセンター本番1ヶ月前にセンター模試150点をとってしまいました(´Д` )。
使った参考書(単語、文法・語法)
センター英語は時間との戦いです。80分で50問近くのマークをしないといけません。私は、はじめの方の文法を一瞬で終わらせ配点の高い長文に時間を残すことが一番大切だと感じました。じゃあどうするか。まず、単語と文法の力を上げなくてはなりません。参考書はいっぱいあるけどどれをやればいいの?となりますよね。私もなりました。そしていっぱい買っちゃっいましたね笑。でも結局単語も文法も1冊しかやり込んでません。コレです。
まず単語は鉄壁。言わずと知れた名著です笑。鉄緑会に通っている人以外も多く使っている印象です。50個のテーマ別に分かれており、1テーマあたりの量が同じくらいなので隙間時間に、じゃあ今から15分で苦手な3テーマやろうといったように勉強の計画が立てやすかったです。また、シュールなイラストが挿入されているところもあり、印象に残りやすかったです。1周目はなかなか重いと感じるでしょうが、単語帳なんて何周もするものです。気楽に数を稼いでいきましょう。
そして、これもオススメです。本を読んだり、音読するだけでは単調な勉強になってしまいますが、ネイティブの音声に合わせて発音したり、例文を読むのを聞いてシャドーイングしたりすると、集中力アップにつながりますし、リスニング力アップにもつながります。余裕があれば、ぜひCDも一緒に購入することをオススメします。
文法はコレ。
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頻出英文法・語法問題1000です。こちらは、19の文法事項別に基本問題から、発展問題までが網羅されています。 様々な大学の過去問や過去のセンター試験から例文を取ってきていて、主に4択形式の問題となっています。薄い問題冊子は切り離せるようになっていて、通学途中に繰り返すのに最適です。これで文法問題は完璧です。19テーマの1つ1つの分量が違うことが難点で、今日はこのテーマとこのテーマなどという勉強をすると、8章の動詞の語法で挫折します笑。
使った参考書(長文読解・リスニング)
長文とリスニング…。単語と文法で疲れちゃったよってなりますよね。僕もなりました笑。でも長文、リスニングは覚えた単語や、文法の再確認にもつながるのでとても大切です。英語が苦手だと「どの長文問題やろう?センター基礎レベルとか選んだらかっこ悪いしな。こっちのレベル高いやつにしよう。」と買ったものの三日坊主に・・・なんて事ありますよね(経験者は語る笑)。
はっきり言います!どんなに試験が迫っていて焦っているからといって背伸びしたものはやらずに少し簡単めのものからやっていきましょう。簡単めなものの方が続きます。オススメはこれ。
短期で攻める1日1題1週間スピード英語長文 Level1 センター基礎レベル
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スピード英語長文。自分のレベルより少し下のものから少しずつレベルアップしていきましょう。私はレベル1から順にやっていきました。7個の長文問題が入っていて、解答解説や、文構造の解説、パラグラフリーディングの仕方まで乗っています。1350円でCDまでついていて音読練習にも最適です。まずは1冊買ってみましょう。
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レベル1か2から始めるといいと思います。音読の練習には初めは少し簡単めのものがいいので。
リスニングについてですがセンター試験前はこれといったものはやっていませんでした。上で挙げたような、CD付きのものを使って音読やら、シャドーイングを繰り返してました。センター試験のリスニングであればこれで十分です。私は本番50点中48点取ることができました。
センター試験後から東大試験まではキムタツのものを使っていました。文章がむずかしめですが、スピード英語長文で培った基礎力でなんとか食いついていきました。毎日やればどんどん聞き取れるようになります。
灘高キムタツの東大英語リスニング (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)
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私の編み出した英語の勉強法
2年前愛用していたオススメ参考書を紹介したわけですが、それを使ってどうやって効率よく勉強するのか疑問に思う方も多いでしょう。ここでは私の英語勉強方法について書いていきたいと思います。
ここで当たり前のことを2つ。
1.英語なんてただの言語でしかないこと。(やれば誰だってできるって某予備校の先生がいってますよね)
2.受験は1教科だけの勝負じゃないこと。
です。
英語はただの言語ですから、慣れさえすれば解けるはずなんです。よく考えてみてください。数学や、化学、物理は答えを自分で出すわけですが、英語は長文や、リスニングの本文に答えは隠れてますよね。これ大事です!慣れさえすれば、その答えを見つけられるようになるんです。しかもセンター試験であれば、選択式ですから、話のニュアンスがつかめれば正答率は格段にアップします。そして、受験は1教科だけの勝負でないというのも大事な事実です。英語だけやればいいんじゃないんですね。ここが受験の難しいところであります。
この2点を含め、私が編み出した結論はこれ。
英語は勉強しない。休憩に英語を読む、聞く、話す。
勉強しないというのは語弊がありますね笑。でも気楽な気持ちで英語には望みましょうということを伝えたかったんです。センター試験の過去問を解いたり、長文を解くときは時間を計って、解かなければなりません。でも、それ以外の長文の音読とか、単語、文法、語法は他の勉強の合間に休憩として行いましょう。休憩ですから、机に向かって座らなくていいんです。私は歩きながら、声を出しながら単語、文法、長文の音読、シャドーイングを行ってました。運動しながら、そして口に出しながら勉強を行うと、脳科学的にも記憶力アップにつながるようです。その当時は経験的にこの方法が最も効率がいいと見つけ出したんですけどね笑。本当にオススメです。注意点としては、周りに大勢いるとこでやってしまうと、変人認定、最悪警察を呼ばれてしまうので部屋の中で一人でやりましょう笑。60分数学をやって、20分の休憩に体を動かしながら英語を行います。すると、運動にはリフレッシュ効果もあるので次の化学60分にも集中できるようになります。化学が終わる頃、頭は疲弊しているでしょうが、「よしっ、ようやく休憩だ。英語をやろう。」となります。
こんな風に休憩毎にやっていると、いつのまにか多くの時間英語に触れることになり、結果、英語力アップにつながります!上に挙げたような参考書、またはそれに準ずるものを用意するだけで始められます。何事も、始めるときは労力がかかるものですが、慣れてしまうと歯磨きのようにやらないと気になるようになります。参考書を揃え、早めに習慣にしてしまいましょう。
各参考書の具体的な勉強法
それぞれの参考書をどのようにやってたのか?を書いていこうと思います。
鉄壁
高1の時に買い、一度勉強にはまり集中的にやりましたが、その後高3夏休みまでやらないと全て忘れてしまいました(´Д` )。CDを使うと、1章10分くらいで1通りさらえます。 1回で覚えようとしないで何周もやることが大切です。1日あたり5〜10テーマくらい秋はやってました。例えば1章から5章までCDを聞いてやったら、できなかったものとか覚えにくそうなものに印をつけておきました。次やるときは、まず印をつけたものをさっと復習して新しい章をCDで勉強します。後ろの方の難単語はやってもやらなくても良いと思います。私はその辺はテキトーにやりました。あとは少しでも暇ができたり移動時間に、印をつけたものを眺めることを習慣にすれば完璧です。2ヶ月、1日5テーマやるだけで1テーマを6回やることになります。CDを使って音読をしながらやると10分くらいかかりますが、印をつけたむずかしめのものだけを復習するのなら10分もかかりません。うまく組み合わせれば、1ヶ月で全ての単語を網羅できるでしょう。ほぼ覚えたら、忘れないように休憩時間に気楽にCDを聞き流しましょう。
鉄壁がどうしても合わないという方は、シス単も考えてみてください。周りで多くの友人が使っていて評判もよかったです。CDも別売りでありますしね。
頻出英文法・語法問題1000
高1の時に買い、本棚に眠ってました。高3の11月くらいから本格的にやり出しました。まず、1周やってみて絶対解けるものには番号に○つけちゃいました。2周目以降は、歩きながら例文を音読しながらやってました。番号の横にできないものにはチェックをつけ、3周目以降でこれはさすがにできるだろというものには○をつけていきました。そしたら、いつも間違うところが決まってることに気がつきます笑。重点的にやって完璧にしましょう。1日あたり4テーマくらいを目安にセンター本番まで繰り返したと思います。高2生以下の方で基本からじっくり学びたいという方はこの本の前に、スクランブルをやるのがいいと思います。
これ、見た目がかっこよくて好きでした。
スピード英語長文
11月ごろにレベル1〜3まで、12月ごろにレベル4をやりました。1度解いた後に、解説やパラグラフリーディングの方法などを読んでました。その後、CDを聴きながら音読を何度も。他の教科の休憩に、CDを流して音読をしたりシャドーイングをしたり。シャドーイングができるようになればその問題は終わりで、次の問題へ。暇な時に1度シャドーイングができるようになったものをもう1回聞いてシャドーイングしてました。レベル1〜4までで28問あるので、これらを完璧にするだけで、読解スピードもリスニング力も大幅にアップします。慣れてきてもうちょっと上の文章を読み、音読したければこちらがおすすめです。CDもついてます。
キムタツの私立大学英語リーディング 超難関大学編 (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)
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赤本・センター試験の過去問
東大の過去問は毎週土曜日に1年分夏から2月の中旬くらいまでやってました。センターの過去問は12月の下旬くらいから、2日に1年分くらいのペースでやってました。どちらも英語力のアップが目に見えてわかりました。
東大の過去問は夏休み120点中35点くらいでしたが、1月ごろには65点ぐらいに。センターの過去問はコンスタントに180以上は取れるようになりました。
最後に
ここまで英語の勉強について書きましたが、結局のところ「継続は力なり」です。私も、今年の夏休みに英語に触れなかったら、英語の論文とかスラスラ読めなくなってしまいました(´Д` )。学部始まる前にやらないと。。。息抜き程度に気楽に続けていきましょう〜。私は後1週間、息抜き程度では済まされない😱。
この記事が少しでも、皆さんの英語勉強の手助けになれば嬉しいです。
物理、化学、古文、漢文の勉強法なども載せていく予定です。